【HACCP入門】➊HACCPってなに?2019年義務化、何をすればいいの?

2019年に厚労省より義務化されたHACCP(ハサップ)。意外とわかったようでよく知られていないHACCPについてご説明したいと思います。

HACCP(ハサップ)

HACCP(ハサップ)とは?

HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、直訳すると「危害要因分析重要管理点」と訳されます。うーん、つまり、危害要因となる分析が重要で管理する点???って感じ?なんとなくは伝わるようで、よくわからないですね。

平たくいうと、「何が食品安全上の問題になるかをあらかじめ分析して、重要な工程を重点的に管理して」ということだそうです。その管理の仕組みを手順化したのが、このHACCP(ハセップ)ということになります。

HACCP(ハサップ)義務化とは?

2018年の6月に改正食品衛生法が可決され、可決から2年以内に順次施行されていくこととなりました。2019年には各自治体や職能団体にて説明会が実施されています。

具体的な法律施行については、 2020年の6月にHACCP義務化の法令(改正食品営業法第五十条)施行することが決定していますが、 経過措置として1年間猶予期間があるため、2020年は義務化の年ではありません。

具体的には、2021年から完全に義務化されることになります。この時点でHACCPの衛生管理を導入していない事業者は食品衛生法の違反となり、指導の対象となります。

HACCP(ハサップ)導入のメリットとは?

HACCP導入はいまや義務化となりました。厚労省が義務化したのは、下記のようなメリットがあるからです。

  • 予防的な活動により、食品の安全性が向上する
  • 実施する管理の根拠が明確になる
  • 重要な管理が標準化され、作業効率が向上する
  • 記録により、実施したことが明確になる
  • 衛生管理を対外的に説明しやすくなる

食品を扱う業者としては、当然に行ってきた事柄ばかりではあると思いますが、それらを標準化していこうというのが厚労省の目的のようです。ユーザーの目も厳しいこともあります、エビデンスを作っていくことは最終的には自分達を、会社を守ることに繋がります。

HACCP(ハサップ)はお金がかかる?

2019年日本では、一時期、ゾーンを分けなどによる衛生管理のために莫大な費用が嵩むのではないかというイメージが先行しておりましたが、実際には 、そんなことはありません。HACCPとは、行っている工程の中で衛生管理が出来ているか再確認して頂き、不足している部分があれば補って頂いたり、弱い面は強化して頂くといったことで良いようです。できることから取り組んでまいりましょう。

まとめ

以上、HACCPの概要についてのご紹介でした。大事なことは、2021年6月からHACCP導入が法律として義務化されるため、導入をしていない場合は指導対象になるということですが、決して莫大なお金をかけてシステム設置することではなく、当たり前に導入できる事柄だということです。