多文化共生…

時折、寄らせていただく神社に、約1年ほど前からアヒルが住んでいる。
もちろん、神主が飼っているので、大家さんのように態度は大きいのだが、これが憎めないのだ。

鳴き声からは想定できないが、とても可愛くて、つい声をかけたくなる。

案の定、カアカアと鳴くので皆から「かあちゃん」と呼ばれ、
愛想よく、人懐っこいから大体の人々には親しまれるが、人見知りをすることがあるとのことで、
それは「かあちゃん」なりの魅力だと捉えている。

「かあちゃん」を一見した人同士で口を揃うことは、
驚くほど躾がよくされていて、
神主との会話を観察して見ると、人間の言葉をよく理解している気がしてやまないとのこと。

ここは、アヒルだけではなく、飼い猫、野良猫、犬、亀、鳩や渡り鳥も寄ってるので、
何気なく、多文化共生が営まれている、動物なりの立派な国際社会であると言えよう。

アヒル語、犬語、ネコ語、鳥、亀など…
きっと、自分達の言葉で発しているだろうから、お互いは通じていないと思うけど
喧嘩、揉めごとはなさそうで、それぞれ自分を精一杯生きているんだろうと思いながら見ているが
見れば見るほど面白い。

集合写真は撮れなかったが、
神社を見回る姿のその「かあちゃん」だけは…