人間関係は円満ですか?

この歳になれば、力では役に立たずであるが、聞く役になることが多い。

よく耳にする話が、
人間関係で悩み、やむ人々が多いことだ。
この頃は、愚痴を言いあう仲間を持ったほうが良いとか…

いかにも、ストレスが多い社会であるかは間違いなく、
このような今の時に、ストレスを少なくして
精神面の健康を保てるようにできることが
大事であるかを考えてみる必要はある。

自分では、これといって、
悪いことをしている自覚がないから…、
自分は善男、善女である、と、思っていても、
知らず知らず、人々に発する言葉一つであっても
他人を傷つけることもある、
悪意はなくても、表情ひとつで、ストレスを与え、
受けることもあると思う。

その根本をたどれば、
感情と理性の管理、人性を理解しあうのに
難しい"カベ"があるからでないだろうか。

壁、カベ、かべ…
壁と言えば、言語をはじめとして
文化、地域、世代、上下、貴賤、力、成長、心…と、
数えきれないほどの様々な壁が人間関係に散らばっている。

すなわち、カベって何かと一言で定義はできないが
お互いの違いを言うのではないかと思う。

人間はそもそも同じではなく、人間だからこそ、それぞれ違って当たり前。

十人十色、国籍、出身地域、地域文化、習慣など、その違いを認め、
私中心ではなく、相手を思いやる気遣いを優先していくことを意識して、
私から垣根を低くして、壁を作らないように、心がけていけば、
ストレスは小さく砕かれ、それなりに和らいでいくことに
なるのではないかなと思う。

人はおそらく自分を守るために壁をつくる。
人が人であるために、多少の壁はむしろ必要で、
それをバネに頑張ることもあるが、かべを作ることで得る「
孤独」「孤立」になりえることもやむを得ないだろう。

程度の限度を把握しながら、
「すぎないこと」を、意識した人間関係を計らい、
平常心に心掛けをした人間関係ができるようにしたい。